デジタルマーケティング通信

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【インフルエンサーとステマはちがう】イギリス、SNS投稿が広告であることを明示しない有名人を公表へ。

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イギリスの競争・市場庁(CMA-Competition and Markets Authority)が、有名人のステルスマーケティング排除に乗り出しました。

イギリスでは、テレビや音楽関係の有名人、SNS上の有名人(つまりインフルエンッサー)が、InstagramやYoutubeの投稿で宣伝による報酬を受け取っているにも関わらず、「広告」を明示していないケースが発生しています。

 

CMAは、多くのフォロワーを持つインフルエンサーに対して、自身の投稿内容に関してブランドや企業と結んでいる契約の情報をまとめるよう書面で求めています。この求めに応じない場合、CMAに告訴される可能性もあるそうです。

 

インフルエンサーマーケティング はステマとはちがう

今回イギリスCMAの調査はまさしく「インフルエンサーマーケティング とステルスマーケティング の線引き」です。この2つの違いがよくわからない、という方も多いのではないでしょうか。

 

シンプルにいうと、宣伝による報酬をもらっていると明示しなければステマにはあたりません。近年のインスタグラマーやYoutuberによる商品宣伝は「提供:株式会社●●」「●●とのタイアップ」といったことを明示している場合がほとんどなので、ステマではありません。

 

今から7,8年前、日本でも有名人がブログで一斉に同じ商品を紹介しだしたことで、ステルスマーケティング 「ステマ」という言葉が浸透しました。彼らは報酬をもらっていることを明示せずに、プラセンタサプリやら洗剤やらペニーオークションやらをPR。大勢の読者から批判を受け、ステマをした芸能人も紹介された商品も悪い印象を与える結果になりました。

 

日本でのステマ防止策

現在、日本では一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(JIAA)が、インターネット広告やネイティブ広告に関するガイドラインを定めています。

そこにも「タイアップ広告、コラボ企画などで、広告主と 媒体社が一体となって広告活動を行う場合は、両者の関係をわかりやすく表示 することが必要である。」と明記されています。

 

(参考)

イギリス、SNSの投稿で「広告」であることを明示していない有名人を一斉調査 —— 年内に名前を公表へ | BUSINESS INSIDER JAPAN